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【男子バレー】石川祐希が肌で感じた日本の進化 「2チーム分の戦力」はこうしてできあがった (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Yoshiyuki Komiya

【海外を経験した選手が増えた】

「僕がダメでも宮浦さんがいるし、宮浦さんがダメでも僕がいるって関係性にはなっていると思っているので」

 西田の言葉だが、そんな2つ分の選手層がチームをたくましくしている。たとえばカナダ戦でのセットカウント0-2からメンバーを入れ替えてつかんだ逆転勝利(前日のイタリアとの激闘で主力は動きが重かった)は、その証左だった。

 主将である石川は冷静にこう振り返っていた。

「最初の1、2セット目は、いつも以上にミスが出てしまいました。でも、代わって入った選手がしっかりとやってくれて、3セット目も厳しいなかで耐えられて逆転できました」

 昨年夏の世界選手権でカナダに負けて予選敗退が決まったあと、石川は「海を渡る重要性」を強調していた。選手層の底上げは必要不可欠だった。その点、カナダ、ベルギー戦と代わりに入って救世主になった大塚は、世界最高峰のイタリアで研鑽を積んでいる。

「(過去も含めて)海外でのプレーを経験した選手が多くなってきて、やはりそういう選手は雰囲気を持っていると思うし、結果にもつながっているのかなって思います」

 石川はそう言って、続ける。

「大塚選手はミラノでプレーすることによって、しっかりと、技術だけじゃなくてメンタルが変化して、雰囲気も出てきて、今日(カナダ戦)も堂々とプレーしていました。それは海外でのプレーで得られた経験があってこそで。練習からも、"自分がやってやる!"という思いが感じられました」

 石川は長く日本のバレーボールを牽引してきただけに、誰よりも進化を肌で実感している。

 海外移籍もそうだが、SVリーグの開幕が与えたインパクトも少なくない。有力な外国人選手との対戦機会が増え、アリーナの熱気も格段に上がり、そこで使命を託されることが成長の触媒になっているのだ。

「僕だけでなく、みんな新しい立場、新しい場所、新しいクラブチームでプレーしているわけで、成長しないはずはないです。それが結果に現れていると思いますね」

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