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【女子バレー】ヴィクトリーナ姫路・宮部藍梨が語る27歳の新たな挑戦「もっと必死にならなきゃダメだな」

  • 田中夕子●取材・文 text by Tanaka Yuko

宮部藍梨(ヴィクトリーナ姫路)インタビュー 前編

今シーズン、バレーボール日本女子代表の活動を経て、所属チームのヴィクトリーナ姫路では、ミドルブロッカーからオポジットへとポジションを変えて活躍をしている宮部藍梨選手。その経緯を含めて、2シーズン目を迎えたSVリーグの変化について語ってもらった。
 
ポジションの変更について語った宮部藍梨選手 photo by Naoki Morita/AFLO SPORTポジションの変更について語った宮部藍梨選手 photo by Naoki Morita/AFLO SPORT

【オポジットへ挑戦の理由】

――今シーズンのSVリーグが始まり約2カ月が経ちましたが、ここまでいかがですか?

宮部藍梨(以下、宮部) まず、リーグのレベル自体がすごく上がっている印象です。今までは対戦カードである程度結果が見えている試合もあったのですが、今シーズンは全然読めません。選手の立場としても「絶対に今日は勝てる」と思えるような試合はないです。毎週、毎試合、勝つか負けるかわからない。外国籍の選手も増えて、日本人選手が持つ巧さに外国籍選手の高さや別のスキルが加わって、いい形ができて、勝利数を増やしているチームもあるし、本当に読めないです。

――外国籍選手が増えたことでの変化は、具体的にどんなところで感じますか?

宮部 外国籍の選手は若い選手もいますが、キャリアを重ねている選手がコート内でリーダーシップを発揮しています。身近なところだと、私たちのチームのカミーラ(・ミンガルディ)選手はまさにそう。すごく元気でポジティブな選手なので、「頑張ろうよ」と引っ張ってくれますし、監督にも必要であればどんどん意見もしています。

 言葉の壁があるからか、今までの外国籍選手は一歩引いてチームを見て、自分の役割を果たすというタイプが多い印象でしたが、彼女は違う。意見を言って、要求するだけでなく「私ができることがあれば言ってほしい」という姿勢なので、私たちからすると学ぶことだらけだし、本当に来てくれてよかったと思う選手です。カミーラだけじゃなく、私たちと同じ目線に立ってチームのためにどうしようか、と行動して働きかける、そうした意識が高い外国籍の選手が増えている印象が強いですね。

――宮部選手ご自身も今季は変化がありました。日本代表ではミドルブロッカーとして活躍、近年は姫路でもミドルブロッカーとしてプレーしていましたが今季はオポジット。どのような理由があったのでしょうか?

宮部 気になりますよね(笑)。簡潔にお答えするのが難しいんですが、前提として姫路に入団させてもらう時点ではミドルとしてプレーする考えはほぼなかったんです。当時はアウトサイドだったかな。アメリカの大学でもレフトとライト、いずれにせよアウトサイドとしてプレーしてきたので、むしろ、姫路に入団してミドルでプレーし始めたことがゼロからというかイレギュラーというか......。

 ただ、オリンピックを目指して代表でやるうえで、ミドルとしてプレーするほうが可能性は高いと思ったので、そこで頑張ろうと。日本代表という場で頑張りたい、入りたくても入れない選手がたくさんいるなかで自分がチャンスをいただけたなら、自分が目指す場所へたどり着く確率をどれだけ上げることができるか。私の場合、その方法がミドルでプレーするという選択でした。

 その後しばらくは、まだミドルのプレーを始めたばかりだし、練習して経験を積んだほうがいいと考えて、姫路でも代表でもミドルとしてプレーしてきたんですが、代表も監督が代わったので、自分もまた新しいチャレンジもしたいな、と。できるなら、ミドルとアウトサイド、今はオポジットですけど、両方同時進行でやってみたいな、と思ったんです。1年前の年末年始の頃にはチームに「オポジットでやりたい」と話しをしていたので、急に思いついたわけではなく、考えてのこの選択でした。

 代表は、監督が代わって1年目のシーズンだったので、新しいこと、違うことをいきなりするのは難しかったのでミドルとしてプレーしましたが、今年で27歳になって大きな変化、チャレンジをして新しいスキルや経験を得るにはそれなりに時間もかけたい。ゆっくり、長い目で見ながらチャレンジしたいと思った結果、今に至る、という流れです。

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