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【女子バレー】ヴィクトリーナ姫路・宮部藍梨が語る27歳の新たな挑戦「もっと必死にならなきゃダメだな」 (3ページ目)

  • 田中夕子●取材・文 text by Tanaka Yuko

【プロとして生き残るための意識】

――外国籍選手が増えれば、日本人選手がコートに立つためにいろいろな役割ができたほうがいい、というのもひとつの考え方。その観点で言えば宮部さんの選択もこれからはスタンダードの発想になるかもしれないですね。

宮部 そうですよね。外国籍の選手が増えることで競争が激しくなる。少し話が変わってしまうんですけど、そういう意味でもやっぱり、SVリーグが「世界最高峰のリーグを目指す」と言うからには、見せ方とか、もっと考えないといけないことがあると思うんです。外国籍の選手が増えたからすごいリーグになったじゃなくて、私たちも一緒にそういう空間をつくっていかないといけない。

 チームメイトではないですけど、日本にロザマリア(・モンチベレル)選手(デンソー/ブラジル代表の中心選手)がいる。しかも何年もいるってすごいことじゃないですか。同じコートで戦えることがすごく幸せで、ありがたいことだと思うし、こんなすばらしい環境だからこそ吸収できることがたくさんあると思うんです。

――1人ひとりの意識も問われますね。

宮部 言い方が少しよくないかもしれないですが、今までは実業団主体だったので、守られている意識が強かった。でも(SVリーグになって)プロとして、自分のパフォーマンスでご飯を食べて行かなければならないと考えたら、もっとやらなきゃいけないことがあるし、今試合に出られているからといって、そのポジションも確約されているわけじゃない。サバイバルですよね。常に危機感を持って、自分に付加価値もつけないといけない。そういう意識で臨める選手がどれだけ増えるかというのも大きいと思います。

 バレーボール選手という仕事、プロ選手として憧れられる職業になるためには、それなりの危機感も大切。ぬくぬくしていちゃダメだな、って思います。

 実際私は姫路でも代表でも、いつ自分の居場所がなくなるかわからない、という危機感や意識は常に持っているつもりです。私も前はそうじゃなかったですけど、そういう意識のままだと厳しい現実を突きつけられる。もっと必死にならなきゃダメだな、って思います。

後編に続く>>女子バレー・宮部藍梨「オシャレもSNSでの発信もプロ選手なら当然。女子バレーをもっと盛り上げていきたい」

Profile
宮部藍梨(みやべ・あいり)
1998年7月29日生まれ、兵庫県出身。身長181cm。小学3年生からバレーボールを始め、金蘭会高校進学後は、1年生からレギュラーで出場し、インターハイ、国体、春高バレーの高校3冠を達成している。ミネソタ大学大学院卒業後、地元である兵庫県のヴィクトリーナ姫路で活躍している。日本代表としては、2015年の高校生の時に代表入りを果たし、その後2022年からはコンスタントに日本代表に召集され、世界を舞台に活躍をしている。

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