清水邦広がSVリーグ1年目を分析 大阪ブルテオンは「いい意味でも悪い意味でも、劇的な成長がなかった」
ケガを抱えながらも自分のできることを模索していたという清水邦広 photo by AFLO SPORTこの記事に関連する写真を見る 今季開催されたSVリーグ男子にて、大阪ブルテオンのホームゲームは24試合。そのすべてが、満員御礼だった。
観客の数が多ければ多いほど、試合前から「やってやるぞ」と選手は燃えるもの。何度もその高揚感を味わってきたベテランの清水邦広がこの環境について話す。
「注目されればされるほど、力が出せる。満員のなかで試合ができるのは、選手にとっては本当に幸せなことです」
今でこそ男子バレーの人気が先行するが、かつては女子バレーの人気に押され、男子の試合は空席が目立つ時期もあった。日本代表では「女子は強いけど男子は弱い」と揶揄されることも多々あった。それでもいつか、男子バレーが人気実力ともに認められる日がくることを信じて、清水は苦しい時代も先頭に立ち戦ってきた。
だからこそ、試合に出ていなくとも満員のスタンドを見れば自ずと昂(たか)ぶる。あの頃に願った「いつか」が訪れた。SVリーグ元年は、清水にとって新たな喜びに触れたシーズンでもあった。
※本文中の選手の所属は2024-25シーズン
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