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【女子バレー】リベロの井上琴絵がサーブやバックアタックでも活躍 米リーグで堪能している「最後のチャンス」 (2ページ目)

  • 坂口功将●取材・文・撮影 text & photo by Sakaguchi Kosuke

【「まさかこのレベルでもう一度プレーできるとは」】

――昨季はタイリーグでプレーしていました。今季も海外でプレーすることに決めた理由を聞かせてください。

「『LOVB』には世界トップクラスの選手が集まっていますし、日々の練習からレベルが高いですからね。リーグでうまくいくかどうかではなく、自分がどれだけできるか挑戦してみたい、という思いがあったからです」

――高校を卒業してから10年以上のキャリアを経ても、挑戦したいという気持ちは消えないものですか?

「(2022-23シーズンまで)NECレッドロケッツでプレーしていて、起用法が限られていたのですが、私自身は『まだできるな』と感じていたんです。それで退団してから、昨季は当初イスラエルのリーグでプレーする予定でした。その選択をした一番の決め手は、そのチームが欧州のチャンピオンズリーグに出られる可能性があったこと。結局、世界情勢もあって、イスラエルでのプレーは叶わなかったのですが......。それだけに、自分にとって今季は、最高のレベルを経験できる最後のチャンスだと思っていました。

 そうして今、声をかけていただいて『LOVB』でプレーできているわけですが、正直なところ、まさかこのレベルでもう一度プレーできるとは思っていませんでした。そのチャンスをいただけたことがうれしいですし、この先、長くプレーできるわけではないからこそ、『精一杯プレーしたい』という思いで過ごしています」

――リーグではどんな姿を見せたいと考えていますか?

「リベロで出場したら、もちろん自分の持ち味を発揮したいと思いますし、そうではなくてもサーブは打てますし......。その点で、おそらく私は他のプレーヤーとは違うと思うんです。とにかく、チームや監督に求められるような選手になりたいですね」

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