【女子バレー】リベロの井上琴絵がサーブやバックアタックでも活躍 米リーグで堪能している「最後のチャンス」 (3ページ目)
【チームでは"お辞儀パフォーマンス"が流行?】
――井上選手にしかできないプレーを、この『LOVB』で披露していますね。
「本当にそうですね(笑)。それに『LOVB』でプレーしている選手は、かつて高いレベルで活躍していた、または今まさに活躍している選手たちばかりです。チームメイトだと、チアカ・オグボグ(アメリカ代表)は世界トップクラスのミドルブロッカーですし、対戦相手にはケルシー・クック(旧姓ロビンソン/アメリカ代表)など日本のリーグでも戦っていた選手もいます。その点は面白いですし、楽しいですね」
――「LOVB」でのシーズンが終わった時、どんな選手になっていると想像しますか?
「たぶん、いろんな収穫があると思うんです。それは試合に出ても、出ていなくても。プレーする前とあとでは感情も変わってきますし、そこで感じたものを次につなげたいです」
――ちなみに、オースティンのメンバーは試合中に"お辞儀パフォーマンス"をやっていますが......。
「チームのムードメーカー的存在のキャサリン・ベル(アメリカ)が提案したんです。彼女は韓国のリーグでもプレーしたことがあって、アメリカでも有名な選手。そのベルがいつも『これをやろう!!』と言うんですよ。お辞儀パフォーマンスは、相手のミスで得点が入った時に、喜ぶのではなく"ありがとう"という思いを込めたものです。
アメリカでも、たとえば洋楽に日本語のキーワードが入っていたり、オースティンの街でも日本人がいたりと、日本を感じる機会は意外と多くて。日本人に対して、いい印象を持ってもらえていることはとてもうれしいです。ここで、結果を残したいですね」
【プロフィール】
井上琴絵(いのうえ・ことえ)
1990年2月15日生まれ、京都府出身。オースティン(アメリカ)所属。身長163cm。リベロ。京都橘高校時代に春高バレー準優勝、国体優勝に輝き、卒業後はJTマーヴェラス(当時)に入団。同じくして女子日本代表に選出され、国内外のさまざまな大会でベストリベロ賞を獲得した。昨季はタイのナコンラチャシマでプレーし、リーグMVPに選ばれるなど第一線に立ち続ける。
【写真】米バレーリーグ「LOVB」で奮闘する女子日本人選手たち
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