【ハイキュー‼×SVリーグ】東レアローズ滋賀の谷島里咲は高校の先輩・石川真佑とも違うエースへ「負けは弱さの証明ですか?」のセリフも胸に成長 (3ページ目)
――共感、学んだことは?
「インターハイ予選で烏野が青葉城西に負けて、日向と影山(飛雄)がどん底まで落ち込むんですけど、そこで武田一鉄先生に『"負け"は弱さの証明ですか?』って言われるシーンが大好きです。
これも自分と重ねるところがあって。(2023年9月の)近畿総合大会で、同じポジションの選手が膝を痛めて出られず、代わりに私が出て負けてしまったことがあったんです。ボールをアウトにふかしたり、思い通りにいかず、『私が入ったから負けたのかな』とショックで......。そんな時にちょうど、『ハイキュー‼︎』でその場面を見て、自分に言われた気がしました(苦笑)」
――印象に残った名言は?
「やっぱり一番は、武田先生の『"負け"は弱さの証明ですか?』ですね! ほかには、星海(光来)の『小さい事はバレーボールに不利の要因であっても 不能の要因では無い』も好きです!」
――好きなキャラクター、ベスト3は?
「1位はイケメンなので、青葉城西の及川(徹)さん(笑)。常に自信を持っているし、持つためにやるべきことをやっている。そこが格好よくて。2位はウシワカ(牛島若利)。"ザ・エース"で、大事なところでトスが上がり、相手をねじ伏せる。決まる確信があるからセッターも上げるんでしょうね。自分も頼られたいから憧れます。3位は日向。勝ちにこだわっていて、諦める瞬間が想像がつきません。自分を信じて成長する姿がいいですね」
――ベストゲームは?
「春高予選の烏野vs白鳥沢学園です。ツッキー(月島蛍)の『まってたよ』のシーンがすごくいい。すました感じのツッキーが、バレーにハマっていく。同じポジションでも日向とは全然違いますが、それぞれのストーリーやキャラがひとつになるのが『ハイキュー‼︎』ですね!」
(連載48:アランマーレ山形の赤星七星が語る『ハイキュー‼』のセッターたちの魅力と「燃え尽きた」大学時代>>)
【プロフィール】
谷島里咲(やじま・りさ)
所属:東レアローズ滋賀
2005年3月8日、茨城県生まれ。172cm・アウトサイドヒッター。姉の影響で小学1年でバレーを始める。下北沢成徳高2年時、エースとしてインターハイに出場。現在もチームメイトの同級生、古川愛梨とともに優勝に導いた。2023年、東レアローズ(現・東レアローズ滋賀)に入団した。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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