【ハイキュー‼×SVリーグ】大阪マーヴェラス宮部愛芽世が追いかけ続ける姉・藍梨の背中 白鳥沢学園1年生に重ねる高校時代の葛藤 (4ページ目)
――好きなキャラクター、ベスト3は?
「1番好きなのは、白鳥沢学園の天童(覚)。一番、アスリートだなって思います。優勢でも劣勢でもずっと楽しんでいて、"ゲスブロック"をミスしても気にしていない。高校時代に、あんなに楽しく必死になれるのはいいなって思います。
2位は白鳥沢学園の五色(工)。ちょうど読んでいる時の自分に重なるところがあったんです。自分も、高校ではひとりだけ1年生でコートに立っていて、よく怒られる葛藤があって。五色も監督に怒られてばかりで、先輩に理由を聞かれて『未熟だからです』と答えるんですが、『違う、一番期待しているからだ』と言われて、火がつく。それで、『自分も期待されているってことなのかな』と思えました。
3位は、"一緒にバレーをやってみたい"という視点で、梟谷学園の赤葦(京治)。絶対、一番やりやすいセッターなので(笑)。木兎(光太郎)との信頼関係も感動します。ボールだけじゃなくて、人と人をつないでいますよね」
――ベストゲームは?
「烏野vs白鳥沢学園ですね。これは絶対です! 個の力が強い白鳥沢学園と、チーム力が高い烏野の対戦。春高バレーは予選も面白くて、勝つにしろ負けるにせよ、次がないから気持ちが全面に出るんですよね」
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【プロフィール】
宮部愛芽世(みやべ・あめぜ)
所属:大阪マーヴェラス
2001年10月12日生まれ、兵庫県出身。173cm・アウトサイドヒッター。小学1年でバレーを始める。金蘭会高校では春高バレーに3年連続で出場し、1、2年時に連覇。東海大学でも2021年に全日本インカレを制し、ベストスコアラー賞とスパイク賞を受賞。中学時代から各世代の日本代表で活躍し、高校3年時に初めて日本代表に選出される。2022年には世界選手権に出場した。2024年に大阪マーヴェラスに入団した。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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