【ハイキュー‼×SVリーグ】大阪マーヴェラス宮部愛芽世が追いかけ続ける姉・藍梨の背中 白鳥沢学園1年生に重ねる高校時代の葛藤 (3ページ目)
パリ五輪、宮部は会場に足を運んだ。姉を応援するだけでなく、目に焼きつけたい風景があった。
「(世界選手権でも戦った)ブラジルを相手にどこまでできるか、観ておきたくて。ブラジルは誰が出ても強かった。2022年の世界選手権では控えだった年下の選手も出ていたし、『自分なんかが出ても......』なんて思っている選手はいないんだろうなって。当時は、"世界で戦う"という気持ちがかすんでいたんですが、パリであらためて強くなりました」
姉とはパリで、短いながら会話をしたという。「来てくれてありがとう」と言われた宮部は、「もっと見たかった」と本音で返した。
「バレーはひとりでするスポーツではありません。ただ、『あそこで決めておけば』って思われるのはサイドの選手。一番注目される責任感と覚悟は持っています」
戦う気持ちを新たにした妹は、辿り着くべき場所に辿り着く。
【宮部愛芽世が語る『ハイキュー!!』の魅力】
――『ハイキュー‼︎』、作品の魅力は?
「私は強豪校と言われるチームにいたので、正直、序盤はあまり共感できなくて(笑)。インターハイ予選で、青葉城西や白鳥沢学園が描かれるようになって、強豪ならではの選手たちの気持ちなどが『めっちゃわかる!』ってなりました」
――共感、学んだことは?
「東京体育館の描写も含めて、春高バレーのシーンは共感できるところが多かったです」
――印象に残った名言は?
「烏野の縁下(力)は一回、部活をやめていますよね。それで春高予選の時に『逃げる方が絶対後から しんどいって事は もう知ってる』と自分に言い聞かせるのが、自分にも刺さるものがあって......。部活をやめたいと思ったことはなかったけど、『しんどくて逃げたい』と思うことはあったので。でも、その時その時を頑張り続けることで、いろんなものがあとからついてくるんですよね」
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