Vリーグで輝いた女子バレーボーラー10人 日本代表の主力、いきなり活躍のルーキー、ニューヒロイン候補のセッターも (4ページ目)
【和田由紀子】photo by 堀江丈この記事に関連する写真を見る■和田由紀子(わだ・ゆきこ)
所属:JTマーヴェラス アウトサイドヒッター/オポジット・174cm
2002年1月8日生まれ
京都府出身 京都橘高
2020年に入団し、2年目の昨シーズンから少しずつコートに立つ機会が増えていったが、今シーズンは出場機会が急増して成長。日本代表にも初選出された。
今シーズンのJTは新外国人選手がなかなかフィットせず、オポジットのポジションは和田の活躍が目立った。吉原知子監督は「和田は得点能力があり、スタートからでも途中からでも起用できる選手」とコメントしている。ここ数年、3位以内をキープしてきたJTが5位に沈んだのは日本代表の林琴奈のコンディション不良も原因のひとつだが、その分も和田が活躍していた印象がある。
身長は174cmと高さのあるスパイカーではないが、173cmの林がお手本になっており、「攻守に安定していて、技が幅広いところを尊敬している」と話す。「自分はサーブレシーブの負担がない分、攻撃でチームを引っ張ることを心がけている」と語る和田だが、そのオフェンス力を日本代表でも見たい。
【横田紗椰香】photo by 堀江丈この記事に関連する写真を見る■横田紗椰香(よこた・さやか)
所属:デンソーエアリービーズ ミドルブロッカー・177cm
1999年9月30日生まれ
愛知県出身 古川学園高→東海大
今年入団のルーキー。東海大では主将を務め、インカレ優勝に貢献している。2歳違いで日本代表の姉・真未とはミドル対角を組むが、姉はクイックが得意な一方で、妹はブロードが得意。愛知県の出身だが、中学から家を出て裾花中(長野県)に進学。高校は宮城県の古川学園高、そして地元に戻ってデンソーと、姉の真未とすべて同じコースを歩んできた。
新人ながらアタック決定率3位という成績を残したが、「自分の強みであるブロード攻撃は今まで決まっていたボールが決まらなくなったり、ブロックも今まで止めることができていたのに止められなくなったりしたことがあった。学生とプロの差を感じたシーズンであり、課題が見えたことのほうが多かった」と謙虚に話す。
セッターの松井珠己とのコンビを入念に合わせてきた結果が数字に反映されたとも振り返ったが、その松井が退団を発表。チームのセッターには東海大の同級生・山口結可もいるが、来季はどんなコンビが生まれるのか。
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