Vリーグで輝いた女子バレーボーラー10人 日本代表の主力、いきなり活躍のルーキー、ニューヒロイン候補のセッターも (3ページ目)

  • 高井みわ●文 text by Takai Miwa

【荒木彩花】photo by 堀江丈【荒木彩花】photo by 堀江丈この記事に関連する写真を見る■荒木彩花(あらき・あやか)
所属:久光スプリングス ミドルブロッカー・184cm

2001年9月2日生まれ
福岡県出身 東九州龍谷高

 東九州龍谷高では主将を務め、春高バレーでチームを日本一に導いた。2020年に久光に入団するが、当時はミドルブロッカーに外国籍の絶対的な選手がおり、その対角1ポジションを日本人ミドルが争うという状況だった。さらに、2021年4月、右膝外側半月板損傷、全治6カ月という大ケガを負い、昨シーズンはリハビリ生活を余儀なくされた。

 満を持して臨んだ今シーズンはスターティングメンバーに定着し、スパイク賞、ブロック賞をW受賞。ベスト6入りを果たし、日本代表に初選出された。今シーズンのレギュラーラウンドでは8本のブロックを止めた試合も。チームメイトの西村とは高校の先輩・後輩でもあり、荒木もU20世界選手権の金メダルメンバー。当時の経験も活かし、シニア代表でも活躍してほしい。

【佐藤優花】photo by 堀江丈【佐藤優花】photo by 堀江丈この記事に関連する写真を見る■佐藤優花(さとう・ゆうか)
所属:埼玉上尾メディックス アウトサイドヒッター・172cm

1994年1月24日生まれ
岡山県出身 就実高→トヨタ自動車

 レギュラーラウンドでは、チーム過去最高の2位に貢献(総得点日本人で5位、アタック決定本数同3位)。過去には下部リーグで得点王を受賞するなど圧倒的な攻撃力を誇り、2018年に埼玉上尾に移籍。172cmとV1では小柄なアタッカーだが、ジャンプ力と攻撃力を活かしてレギュラーに定着した。

 昨年は28歳で遅咲きの日本代表デビュー。BチームでAVCカップ(アジアカップ)に出場し、優勝メンバーとなった。佐藤の出番は少なかったが、スタメンで出場していた同じポジションの田中瑞稀、西川有喜(ともにJT)の動き出しの速さなどを学び、参考にしたという。年下の選手から学ぶ謙虚さや探究心で成長を続ける佐藤は、今年度も日本代表に選出されている。そこでも新たな引き出しを増やすことになりそうだ。

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