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【新連載】石川祐希がミラノで「まだ答えを見つけられていない」こと 髙橋藍とは対決後に「仲が深まった」 (3ページ目)

  • 柄谷雅紀●取材・文 text by karaya masaki
  • Photo by PA Images/アフロ

【「あとに続く日本人選手の目標をたくさん作りたい」】

――シーズンを過ごす上で、新たな目標が見つかったという感じですね。

「自分自身のプレーも少し波のあるレギュラーシーズンでしたけど、昨季や一昨季よりも数字的にはいいものを残せている。シーズン前に課題にしていたスパイクも決定率が70パーセントを超える試合もありましたし、成長を感じています。繰り返しになりますけど、ボールに絡む時のパフォーマンスは評価されていると思うし、レベルが上がったのかな。スパイクを打って点を取る部分では、チームに必要な存在だと証明できたと思います。

 次は、そこからどうチームを勝たせていくかという段階です。これまでは、自分のプレーでチームに貢献しようと思ってやっていましたけど、今季は言葉も含めてチームにアプローチすることも課題にしています。

 それは『自分のプレーの質が高い』というのが大前提で、それに加えて声かけや言葉でチームをいい方向にもっていくことができたら、と考えていましたが、今考えているのはまったく別物です。極論を言うと、自分がプレーをしなくてもチームをいい方向に持っていけるような表現力、言葉のチョイス、声のかけ方といったこと。そういうことも考えて、実践できるようになれたらと思っています」

――今季は日本人で初めて、イタリア通算2000得点も達成しました。

「正直、『2000得点だ。やったぞ』という思いはあまりないです。日本人としては初めてなので誇らしいとは感じています。僕の実績が数字として残されていくということですし、あとに続く日本人選手の目標にもなると思います。

 そういう目標をたくさん作っていきたいですし、そこを目標にしてくれる子どもたちがたくさん増えることを願いたいです。これからの選手たちに目標にしていただけるなら、それはありがたいことだと思います」

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