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【新連載】石川祐希がミラノで「まだ答えを見つけられていない」こと 髙橋藍とは対決後に「仲が深まった」 (2ページ目)

  • 柄谷雅紀●取材・文 text by karaya masaki
  • Photo by PA Images/アフロ

【シーズン中に感じた、まだ足りない力】

――その中で、石川選手はチームの中心という立場になりました。どうやってチームを作っていこう、チームをまとめていこうと心がけていましたか?

「いい時はみんないいので、悪い時にどうチームをまとめたらいいか、どうチームに声をかけたらいいか、ということを考えながらやっていました。

 主将をしている日本代表とは少し役割が違います。日本代表では僕にボールが上がったり、ボールに触れたりする回数も多いので、それで流れを切ったり、流れを作ったりすることができる。声もかけつつプレーでも引っ張れています。でも、ミラノだと打数がそんなに多くないので、言葉でしかチームをサポートできない場面も多い。自分がボールに絡んでない時に点数を取られて連続失点するケースが多かったので、そういった時にチームをコントロールする力が、僕にはまだ足りてないと感じています」

――ボールに絡んでいない時にチームをコントロールするのは、非常に難しいことだと思います。

「どうしたらいいんだろうと考えていますが、まだ答えは見つかっていません。ボールに絡んで流れを切ったり、流れを掴んだりすることは得意なので、ボールをもっと呼んだりするのも解決方法のひとつではあると思います。逆に、ボールを触らない時の解決方法も見つけていきたいです。何をしたらいいかはまだわからないですけど、なんとかできないかと思っています」

――それができるようになったら、プレーヤーとしてまた新たな階段を上れそうですね。

「そうなったらすごいことだと思います。ボールに触らなくてもチームのリズムをコントロールできたり、選手のモチベーションを上げたり、選手を安心させてプレーをよくしたり、いい方向に持っていく。そういうことができたら、選手としての価値がより上がっていくと思います。『石川がいたらみんなのプレーがよくなっている』というレベルに達することができると思います」

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