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背番号「4」のキャプテン石川真佑の笑顔から伝わる充実感「ハイセットは自分の強みだし、打ち続けてきたから今がある」

  • 田中夕子●取材・文 text by Tanaka Yuko
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 ネーションズリーグ2025予選ラウンド第3週でファイナルラウンド進出を決めた女子日本代表。その主将を務める石川真佑は、試合中に多くの笑顔を見せていた。その理由とは――。

エースとして、キャプテンとしてチームを牽引する石川真佑エースとして、キャプテンとしてチームを牽引する石川真佑この記事に関連する写真を見る

 【新チームをプレーで引っ張っていく】

 崩れた状況で、トスが上がってくる。

 3戦目のポーランド戦、圧倒的な高さを誇る相手のブロックを前に、高いトスの落下点を見定めながら、助走に入る。通常ならばアタッカーが不利と見る人が圧倒的であろうなか、その状況で、石川真佑はまさに真骨頂ともいうべきプレーを見せつけた。

 高く上がったトスを空中で捉え、鋭角に叩きつける。セットカウント2-1とリードしながら、第4セットはポーランドが先行。一時は最大4点差まで広がった状況で、劣勢をはねのける石川の一打が、日本に勝利をもたらした。

 待ち望んだ"エース"の輝き。実はその2日前、韓国戦を終えた石川は、葛藤していた。

「『もうちょっと打ちたいな』『トスがほしいな』と思う時もありますけど、チームが勝てるならどんな形でもいい。自分にトスが上がってきた時にどれだけ結果を残せるか。そのために準備するだけだと思ってプレーしています」

 そう話す石川は、リザーブで出場機会はなかった韓国戦でも、アップゾーンで常に笑顔を見せていた。そして、「ファイナルラウンド進出を決めた好調の理由をキャプテンとしてはどう見るのか」と、尋ねると、表情を引き締めた。

「苦しい状況になった時に何かひとつきっかけがあれば流れが変わると思うんですけど、それを言葉で伝えるのか、プレーで伝えるのか。個人的には言葉で伝えるよりもプレーで引っ張っていくタイプだと思っているので、自分が1点決めた時のアクションや、ほかの選手が決めた時にもそれ以上に盛り上げたい。ここからもっと苦しい場面が増えると思うので、そこでどう耐えて、チームとして戦っていけるか。それもひとつ、重要なことだと思っています」

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