【新連載】石川祐希がミラノで「まだ答えを見つけられていない」こと 髙橋藍とは対決後に「仲が深まった」 (4ページ目)

  • 柄谷雅紀●取材・文 text by karaya masaki
  • Photo by PA Images/アフロ

【髙橋藍と話すのは「非常に価値がある楽しい時間」】

――シーズン中、パドバでプレーする髙橋藍選手との対決もありましたが、試合後にいろいろとお話をされたようですね。

「昨季に続いて、パドバでの試合後にご飯を食べました。昨季は、僕はその日のうちに車でミラノに帰りましたが、今季はパドバに泊まって、夜ご飯と朝ご飯を一緒に食べて話をして、翌日に帰りました」

――どんな話をするんですか?

「いたって普通ですよ(笑)。『イタリアどう?』『パドバはどう?』『言葉はどう?』とか。あとは、バレーボールの話やプライベートの話もしますね。彼がよくしゃべるので、それを聞くのも面白いですし、話は尽きないです。僕もそういう時はけっこう話しますよ。

 その日は試合が夕方からだったので、試合が終わってから夜11時半ごろまで一緒でした。翌朝も2、3時間くらい話しましたね。去年はイタリアに西田有志選手もいましたけど、今は2人しかないので仲が深まっている感じはします。

 2人にしかわからないこと、経験もあるので、そういったものを共有できる時間は非常に価値がある楽しい時間です。髙橋選手は楽しそうにプレーしているし、イタリアで過ごすことが『楽しい』と言っていたので、とてもいいことだと思います。これからもどんどん伸びていくでしょうね」

(vol.2:昨年の日本代表で得た「濃い経験」 全員が「この1点をもぎ取る力をつけようと思ったはず」>>)

【プロフィール】

◆石川祐希(いしかわ・ゆうき)

1995年12月11日生まれ、愛知県出身。イタリア・セリエAのミラノ所属。星城高校時代に2年連続で三冠(インターハイ・国体・春高バレー)を達成。2014年、中央大学1年時に日本代表に選出され、同年9月に代表デビューを飾った。大学在学中から短期派遣でセリエAでもプレーし、卒業後の2018-2019シーズンからプロ選手として同リーグで活躍。2021年には日本代表のキャプテンとして東京五輪に出場。29年ぶりの決勝トーナメント出場を果たした。

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