男子バレー五輪消滅。圧倒的な体格差を埋める方法はあるのか? (4ページ目)
追いつけそうで追いつけない、終盤までリードしていても逆転される理由を聞かれて、ベテランの米山裕太はこう答えた。
「現状の日本チームには海外の他の7チームと比べて、圧倒的に高さが足りてない。そのハンディを埋めるためにはひとつのパスであったり、トスであったりを丁寧にしていかないといけない。自分たちのコントロールできるボールをもっと正確にしていかないと」
チーム最年少でエースの重責を担った石川は、残り2戦を見すえて言葉を絞り出した。
「自分たちの勝負どころの1点を獲りきれなかった。すごく悔しいです。あと2戦あるので、必死で勝ちに行きます。1点1セット1試合、全力で獲ります」
もう五輪出場の可能性がない状態で戦うのは厳しいことだが、柳田の言うように東京体育館に集まる満員の観客と、この国でバレーボールをプレーするすべての人たち、そして何よりも自分自身のために、残り2戦で何かをつかんで東京五輪につなげてほしい。
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