20歳の石川祐希に背負わせすぎ。3連敗で五輪出場は黄信号に
獅子奮迅の活躍を見せる石川祐希だが、チームは3連敗 どうしても負けられない試合だった。「ニッポン!ニッポン!」。最後の第4セットはジュースの末の25-27で試合終了。満員1万観衆の大きな声援がため息に変わる。これでリオデジャネイロ五輪出場は事実上、ほぼ絶望的となった。全日本の20歳エースの石川祐希は「もう悔しいです」と声を絞り出した。
「競ったところというのは、技術面より気持ちの問題だと思う。そこが相手に劣っていたから、こういう結果になったんでしょう」
リオ五輪の出場権を争うバレーボール男子の世界最終予選兼アジア予選(東京体育館)。1日、全日本はアジア大会覇者のイランにも1-3で敗れ、1勝3敗となった。2大会ぶりの五輪出場を果たすためには、最低でも残りの3試合すべてに勝たないといけない。対戦相手を考えると、極めて厳しい状況である。
ひと言でいえば、粘り負けである。海外列強との体格差は男子バレーボールにおいては自明だが、その差はブロック力に顕著に表れる。この日のブロック得点はイランの16点に対し、日本はわずか4点だった。今大会の4試合を合計すると、相手チームの49点に対し、日本は20点にとどまっている
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