検索

【高校野球】九州国際大付の「スーパー1年生」岩見輝晟が40校の争奪戦の末、地元・福岡に残った理由

  • 内田勝治●文 text by Uchida Katsuharu

 夏の甲子園出場をかけた球児たちの熱い戦いが本格化してきた。今年も、昨年の中学球界を騒がせ、鳴り物入りで高校に入学してきた「スーパー1年生」が早くもチームの戦力となり、全国各地でデビューを果たしている。

 福岡県で春3回、夏9回の甲子園出場を誇る九州国際大付の二刀流・岩見輝晟(いわみ・らいせ)外野手(1年)も、そのひとりだろう。

九州国際大付の「スーパー1年生」岩見輝晟 photo by Uchida Katsuharu九州国際大付の「スーパー1年生」岩見輝晟 photo by Uchida Katsuharuこの記事に関連する写真を見る

【夏の大会は背番号9でベンチ入り】

 岩見は背番号9で夏の福岡大会ベンチ入りを果たすと、7月11日、初戦となる3回戦の宗像戦に「3番右翼」で出場。3回一死から中前打を放つなど、3打数1安打2四球2得点の活躍で7対0、8回コールド発進に貢献した。
 
 188センチ、73キロ。身長は小6で177センチに到達し、高校入学後には2センチ伸びるなど、まだまだ成長途上だ。中学時代はヤング志免レッドスピリッツ(福岡)に所属。最速135キロの直球を投げ込む左腕として注目を浴び、福岡はもちろん、関東や関西の名だたる強豪約40校から勧誘を受けた。
 
 昨夏、京都国際の4番・主将として甲子園優勝に導いた藤本陽毅(ふじもと・はるき/糸島ボーイズ出身/現・中央大)や、横浜(神奈川)の最速152キロ右腕・織田翔希(おだ・しょうき/北九州市立足立中出身)のように、近年、福岡の有望中学生は県外の強豪校へ進学する傾向にある。ただ、岩見は地元から甲子園を目指す決断を下した。

「初めて観戦にいった高校野球の試合が、(2022年夏の)九州国際大付と筑陽学園の福岡大会決勝でした。そこで、九国が1対0で勝って、かっこいいなと。地元から甲子園に出て、福岡の方から応援されたほうがいいなと思って選びました」

 中学時代はマウンドで脚光を浴びたように、今でも「ピッチングのほうが得意です」と言い切る。それでも、高校では打撃のほうが先に注目された。

1 / 3

著者プロフィール

  • 内田勝治

    内田勝治 (うちだ・かつはる)

    1979年9月10日、福岡県生まれ。東筑高校で96年夏の甲子園出場。立教大学では00年秋の東京六大学野球リーグ打撃ランク3位。スポーツニッポン新聞社でプロ野球担当記者(横浜、西武など)や整理記者を務めたのち独立。株式会社ウィンヒットを設立し、執筆業やスポーツウェブサイト運営、スポーツビジネス全般を行なう

フォトギャラリーを見る

キーワード

このページのトップに戻る