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【女子バレー】Vリーグ開幕! サオリン、紗理那ほか代表選手たちの今 (3ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari  坂本 清●写真 photo by Sakamoto Kiyoshi

Vリーグ2年目の古賀紗理那。今年はチームの 中心として、さらなる活躍が期待されるVリーグ2年目の古賀紗理那。今年はチームの 中心として、さらなる活躍が期待される
 NECは全日本でブレイクした新人・古賀紗理那が決定率51.7%と気を吐いたが、ミドルの2人が25%と8.3%、外国人助っ人のイエリズ・バシャが16.7%と決定力に著しく欠け、3階席まで埋め尽くした大応援団の前で開幕戦を落とすこととなった。

 昨季6位と低迷した東レアローズだが、日立に3-1と逆転勝ち。全日本の木村沙織迫田さおりがともに44打数で決定率も34.1%と47%。日立の松田明彦監督に「助っ人外国人選手が入ったからといっても、東レのキーマンはやはり木村、迫田の両エース。今日は2人とも調子がよかった。リードされたときに、なかなか我慢しきれなかったところが課題」と振り返る。

「今季からバレーを変えた」という日立は、栗原恵がベンチ外。トスを速くし、センターからの速いバックアタックを仕掛けていた。

 東レの記者会見では、「質問はバレーに関することだけに限らせてもらいます」と厳戒ムード。結婚報道の渦中にある木村は「去年もその前も開幕戦を勝てずに、それをひきずったリーグになってしまったので、開幕戦をしっかり勝てるように準備してきました。それだけに、この試合に勝てたことはチームにとっても大きな収穫だと思います」と笑顔でコメント。福田監督によると「木村と迫田は身体的にも精神的にも本当に疲弊しきって帰ってきたので、5日ほど休みを与え、リフレッシュさせました。そのあともチームの練習メニューとは別に筋トレなどをしっかりさせて、身体をしっかり作り直しました。それが今日の結果につながったと思います」と2人の出来に満足げだった。

 会見後、結婚報道について質問された木村は、「何も言うことはありません。近しい関係者に報告にいったこともありません」とだけ答えて足早に去っていった。

 ワールドカップ中盤から失速した木村の復調は東レにとっては好材料だ。妹の木村美里も、昨季までの危うさは消え、正リベロとしての務めを果たしていた。

 開幕戦を見たところ、まだ、どのチームも完成度は低く、序盤戦は混沌としそうだ。V・プレミアリーグ女子大会は1月24日までレギュラーラウンドを戦い、上位6チームがファイナル6へと進む。

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