【バレー】木村沙織以上のスケール感! 16歳・宮部藍梨の可能性 (2ページ目)
だが、いざやめようとなると心が揺らいだ。最終的にはやっぱり続けようと決めて、家から通えるところで、バレーができる中学校を探し、それが金蘭会中学校だったというわけだ。
2013年末の全国都道府県対抗中学大会で、最も将来有望な選手に与えられるJOC・JVAカップを受賞。昨年6月、2020年東京五輪へ向けた日本協会の集中強化策「プロジェクト・コア」(女子8人)にも選ばれた。
「プロジェクト・コアはまだそれ自体で何か活動をしているわけではないんですけど、荒木田裕子(強化事業本部長)さんが『それぞれの世代代表で頑張りなさい』と言われて、自分はユースなので、じゃあ世界ユースで頑張ろう!って思いました」
初めて日の丸をつけたのは、全中が終わった後の、日韓交流戦でだった。この時はまだ「国を代表する」という気持ちはなく、同世代の少女たちと楽しく過ごした記憶しかない。日の丸をつけることの重さを教えられたのは、アジアユースの時だった。日本はこの大会で優勝し、宮部はMVPを受賞したのだ。
「この大会では、初めてキャプテンをさせていただいたので、そのことがすごく自分にとって大きな経験となりました。それまでは、コートキャプテンは経験があったのですけど、チーム全体のキャプテンというのはなかったんです。
チームキャプテンだと、試合がないときもチーム全体のことを考えなければならない。一生懸命やったんですけど、いたらないことが多くて。まわりに本当に助けてもらいました。MVPについては、自分がもらえるとは思ってなくてビックリしました。国内では自分は背が高い方ですけど、アジアでは全然大きい方じゃないんです。自分より高い選手が普通にいて、これでは今までのような打ち方は通用しないなと、考えさせられることがいっぱいありました。そんな中でのMVPだったので嬉しかったんですけど、驚きの方が大きかったかな」。
2 / 4