2015.02.25

【バレー】木村沙織以上のスケール感! 16歳・宮部藍梨の可能性

  • 中西美雁●文・写真 text & photo by Nakanishi Mikari

2月特集 2015年躍動するホープたち(11)

 昨夏のインターハイ、10月に行なわれた国体、今年1月11日に閉幕した春の高校バレー(全日本バレーボール高等学校選手権大会)、すべてで優勝を果たした金蘭会高校(大阪)。創部7年にして栄光をつかんだ金蘭会バレー部のエースは、まだ1年生の宮部藍梨だ。

今年1月「春高」を制して、金メダルを獲得。 金蘭会高校の宮部藍梨

 父がナイジェリア人、母が日本人で、182cm・64kgのすらりとした長身をしならせ、体重の乗ったスパイクを相手コートにどんどん突き刺していく。生で観戦していると、他の選手とはスパイクの音が違うことが分かる。男子選手にも負けない、「どかっ」という重いスパイク音。金蘭会バレー部の池条義則監督も「音が違うでしょう?」と目を細める。最高到達点は306cmで、全日本のエース、木村沙織の304cmを上回る。このジャンプ力を活かし、後衛でもバックアタックを打ちまくる攻撃型のレフトアタッカーだ。

 小学校3年生の時に、先に始めていた友達に誘われてバレーボールを始めた。その頃から背は高い方だった。両親はバレーとは無縁。特に母はむしろスポーツは苦手な方だとか。

「小学校の時は、バレーが好きというより、チームのみんなと会って一緒にできるということが楽しくて続けていて。だから、苦しかった思い出とかはまったくないですね。そうしているうちに、だんだん勝つ喜びも味わって、もっと勝ちたいなって思うようになりました」。

 実は、中学校に上がったときはバレーを続けるつもりはなかったという。「もういいかな? って思ったんです」。