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西岡良仁らプロテニス選手たちの思い。
苦境に対するそれぞれのすごし方 (5ページ目)

  • 神 仁司●取材・文・写真 text&photo by ko Hitoshi

 そんな中、グランドスラム20勝を誇り、生きるレジェンドといわれるロジャー・フェデラーが自身のツイッターで、男女プロテニスツアー統合案(ATPとWTAをひとつにすること)を提案し、男女共に多くの選手がこれを支持した。

「とてもいい案だと思います。このような時期だからこそ一致団結してテニス界を盛り上げていけるのでは」と奈良も賛同し、さらに内山も、「合併アイディアに関しては逆になぜ今までなかったのだろうと思っています。テニスという競技を盛り上げるためには必須」とテニスの未来構築ために必要であると説いた。

 対照的に、男女ツアー統合の実現に慎重論を投げかけるのは西岡だ。

「毎大会男女合同で行なうとしたら、会場によっては練習コートが足りなくなるなど問題はある。大きい大会や会場を除いてはかなり不便になることもあると思います。もちろん実現すれば、いろいろ面白いこともありそうですが、現実的に今は難しいのでは」

 果たしてツアー再開後に、男女ツアー統合案はどんな動向を見せるのか、プロテニスにさらなる新しい時代が訪れるのか目が離せない。

 ワールドプロテニスツアーの再開は、依然として不透明な状況が続いている。やはり新型コロナウイルスのワクチンや有効な治療薬が開発されて行きわたらなければ、まだまだウイルスの封じ込めは見えてこないのが現状だ。

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