西岡良仁らプロテニス選手たちの思い。
苦境に対するそれぞれのすごし方 (3ページ目)
女子プロテニスでダブルスのスペシャリストとして活躍する二宮真琴は、困惑しながらも素早く自分の気持ちを切り替えて前へ進もうとしている。
「こんなに長期間試合がない経験は初めてなので、最初は戸惑いや不安もありましたが、すぐに切り替えて、練習やトレーニングを始めました。この期間で、ツアー中にできない技術の改善や体づくりなど、いろいろ試せるいいチャンスだと思いました」
そして、日本女子テニスで中堅的な存在である尾崎里紗は、他人を気遣う優しさと冷静さを持って、このツアー中断を見つめている。
「世界的な大問題になっているので、今は感染しないために外に出られないのはしょうがいないことだと思っています。もちろん、今後のツアーがどうなるのか、体の状態やテニスの感覚を維持できるのか不安はあります。でも、今はそれも受け入れて、対応していきたいと思っています」
東京都にある、味の素ナショナルトレーニングセンター(以下NTC)は、4月8日から閉鎖されており、練習拠点にしている日本のトッププレーヤーたちは思うように練習ができていない。何とか選手それぞれで工夫して最低限、体を動かしたりしているようだ。
「テニスの練習は思ったようにはできていません。トレーニング自体もベースとしていたNTCが使えないためできていないです。家でやったりしますが、できることに限りがあるので、普段のようにはできていないのが現状です」
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