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西岡良仁らプロテニス選手たちの思い。
苦境に対するそれぞれのすごし方 (2ページ目)

  • 神 仁司●取材・文・写真 text&photo by ko Hitoshi

 日本男子の中では実力で4番手につけ、ここ1~2年で大きく成長して逞しくなった内山靖崇は、日本人選手屈指の冷静な分析力を持つが、同時にポジティブでもある。

「正直、ここまで世界的に大変なことになるとは思っていませんでした。僕は性格的に前向きに考えていくタイプなので、今回のことも9年プロでやってきた小休憩だと考えています。ツアー再開後が第二章だと思うので、それまで心身の疲れを取って、英気を養おうと思っています」

 錦織の同年代で、ベテランの域に達している伊藤竜馬は、初めて体験する世界的な危機に対して、「自分自身もこれからどうなるのか不安な気持ちもある」と吐露する。

 長年日本女子テニスを引っ張って来た奈良くるみは、これまでも着実な歩みをしてきた彼女らしく、先を見すぎずに目の前の現実を受け入れている。

「これまでに経験がないことで最初は驚きと戸惑いがありましたが、今は体力面を上げられるよう、筋トレや走り込みをしています。テニスの練習はまだできていないので、素振りやフットワークのドリルをしたり、自分の過去のプレーなどを見て、試合のイメージを思い出せるようにしています。今できること、今しかできないことを探しながら活動しています」

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