「自分で作っちゃおう」。内山靖崇は批判も承知でテニス大会を創設した (4ページ目)
「現役選手がトーナメントディレクターを務めることで、選手目線の大会を作ることができる。本当は国際大会を作りたかったんですが、すぐには難しいということで、周囲の助言もあり、まずは国内賞金大会にしました」
将来的な展望はあるものの、まずはひとつの成果を残そうと、内山は動き出す。
スポーツビジネスの知識や経験が豊富な友人・仲間の助言も得つつ、北海道テニス協会に働きかけたのが昨年末。会場や人員確保などの情報収集を行ない、開催可能な日程を調整し、2カ月後には2020年9月上旬の開催が決まった。
新たな大会を生み出すにあたり、内山が掲げたもうひとつの基本理念が、地域密着型のスポーツ振興である。その重要性を確信した原点にも、スペイン・バルセロナを拠点に活動した経験や、世界各地を転戦して見聞した世界の現状があった。
「スペインやフランスのようにトップ選手が多い国は、大会が多いんです。ツアー大会はそれほどなくても、チャレンジャーやフューチャーズ(いずれもツアーの下部大会群)が多い。
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