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錦織圭ぬきでも日本は大きな収穫。
デビスカップで善戦、強さを見せた (2ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text&photo by Ko Hitoshi

 第2試合では、西岡良仁(73位)が、ガエル・モンフィス(10位)を7-5、6-2で破るビッグアップセットを演じてみせた。

「もともとランキングや経験の差はあるもので、10回やって10回勝てる、(自分はまだ)そういうレベルではない。少ないチャンスが、誰にでもあって、そういうものを取りきれるがどうかです」

 これは、西岡がここ1年ツアーに定着して、自分より上の選手を倒すために学んだことだという。モンフィスは、ツアー最終戦・ATPファイナルズの補欠選手として、ロンドンで待機していたため、デビスカップへの調整は明らかに遅れていたが、それも含めて勝負であり、西岡自身の教訓を活かした会心のトップ10選手からの勝利だった。

 1勝1敗になって、第3試合のダブルスを制した方が勝利国になるという重要な局面で、日仏双方がすばらしいコンビネーションを見せ、2時間40分におよんだ激戦の末、内山(D431位)/マクラクラン勉(D44位)は、ピエール=ユーグ・エルベール(D5位)/ニコラ・マユ(D3位)に、7-6、4-6、5-7で惜敗した。

「ダブルスはビッグバトルだった。両チーム共にいいプレーをした。日本選手が100%出し切ったことに敬意を表したい」

 フランス代表のセバスチャン・グロージャン監督は、このように日本ペアをリスペクトすると共に、フランスペアの劇的な勝利も労った。

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