2019.11.20

錦織圭ぬきでも日本は大きな収穫。
デビスカップで善戦、強さを見せた

  • 神 仁司●文・写真 text&photo by Ko Hitoshi

「もし(日本が)勝ち切っても、すごい驚きではなかったです」

 試合後、日本代表の岩渕聡監督から発せられた言葉は、決して負け惜しみではなく、本当に勝ってもおかしくなかったことを的確に表現していた――。

フランスに惜敗後に会見を行なった。左から、マクラクラン勉、内山靖嵩、岩渕監督、西岡良仁 男子国別対抗戦デビスカップ・ファイナルズ(決勝ラウンド)、大会2日目、グループA・ラウンドロビン初戦「日本 vs. フランス」で、日本(ITF国別ランキング17位、以下同)は、フランス(1位)に1勝2敗で惜敗した。

 11月18日からスペイン・マドリードで開幕したデビスカップは、今回から大きくフォーマットが改められ、世界トップ18カ国が、1週間1都市に集結し、いわゆる”ワールドカップ方式”が行なわれている。

 まず、6グループに分けられてラウンドロビン(総当たり戦)が行なわれるが、日本はグループAに入り、フランスとセルビア(8位)と同組になり厳しい戦いが予想された。

 フランスは、過去10回優勝のデビスカップ強豪国で、昨年は準優勝をしている。

 第1試合で、内山靖崇(ATPランキング81位、11月18日づけ/以下同)は、ジョー=ウィルフリード・ツォンガ(29位)に、2-6、1-6で敗れた。27歳の内山は、今季初めてトップ100を突破し、日本チームの第2シングルスに抜擢されたが勝利には至らなかった。

 日本代表選手の中でもトップクラスの冷静な自己分析力で、シングルスの敗戦を振り返った。

「シングルスに関しては、今シーズンの後半すごく調子がよくて、今日の朝のウォームアップでも、自分でもちょっとびっくりするくらい感覚がよかった。勝つイメージを持って試合に入りましたが、デッドラバー(勝負が決した後の試合)ではないシングルスは、今日が初めてでした。コートの中に入ってから自分で何かギクシャクしてしまった部分があったかな。いいポイントもありましたけど、全体をとおして単発になってしまった。

 ただ、今の自分のランキングになって、ああいった選手(ツォンガのようなトップ選手)に勝っていかないと、さらにランキングを上げることができないので、そういう意味でいい経験になったと思います」