錦織圭を超えていけ。ジュニア世界1位
・望月慎太郎は次のGS優勝を狙う (3ページ目)
「めちゃくちゃうれしいですよ。プレーを見ていても、この1年ぐらいで、すごく上達しましたし。楽しいプレーをするので、将来が楽しみな選手のひとりです」
錦織は自身の経験も踏まえたうえで、今後プロに転向していくに違いない望月にアドバイスを送る。
「正直1位になったり、グランドスラムを取ったからといって、何の(将来の)保証にもならない。彼の活躍は、率直にうれしいですけど、まだまだプロのスタート地点にも立っていない。彼はすごく努力家です。まじめすぎる部分もあるので、そういう部分を、プラスにもっていければいいのかなと思う」
錦織が、ATPのチャレンジャー大会やツアーの予選に果敢にチャレンジしていたのが17歳の時で、ツアー本戦に上がることもあった。望月は、来年17歳になるが、今後はジュニア大会よりも一般のプロ大会に挑戦する機会を増やしていくことになりそうだ。
「この人になりたいという感じはないですけど、自分の今やっていることを積み重ねて、自分だけのものをつくりたいと思っています」(望月)
この思いを汲むかのように、吉田さんも教え子がプロテニスプレーヤーとして活躍する未来像を膨らませる。
「結果よりも、みんなが見て楽しいと思えるプレーヤーになってもらえたらいいかな。
"第2の錦織"というよりも、望月慎太郎としてテニス選手の形を築いてほしい」
9月1日(現地時間)に始まるUSオープン・ジュニアの部では、世界1位の望月が第1シードになる予定で、ジュニア活動の集大成あるいはプロへの試金石となる戦いになるだろう。望月が再びグランドスラムタイトルを獲得できるか、大いに注目したい。
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