じん帯断裂から復帰する西岡良仁。
全豪オープンへ「恐怖心はない」

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by Getty Images

―― そしていよいよ、復帰の日が迫ってきました。今の率直な気持ちは?

西岡 どうなんですかね......まだ実感がなくて。このあと、まずは一度、合宿でタイに行くんです。チョン・ヒョンや台湾のルー・イェンスン、グルジアの(ティムラズ・)ガバシュビリら多くの選手が揃うので、いろんな選手と対戦形式で練習して、そこでどれくらいやれるかが見えてくると思います。

 海外に行くのは、ケガしてからほぼ初めてですね。一度だけ韓国に旅行で行っただけなので。だから、変な感じです。遠征って何を持っていくんだっけ......という感じで。忘れ物しないようにしないと(笑)。たぶん、パッキングに丸一日かかりますね!

    ◆    ◆    ◆

 ケガで戦線離脱して間もないころ、彼は「トップ選手に勝って活躍しているときだったので、ケガして逆に話題にもなったし、自分のなかにいいプレーのイメージも残っている。それもあって、いい形で戻れるんじゃないかと期待しているところもあるんです」と言った。

 その「いいイメージ」と現状の乖離(かいり)に苦しみながらも、彼はこの数ヵ月間、葛藤やもどかしさと向き合いながら、「あのときの自分」と今を重ねるべく、身体を押し上げ続けてきた。

 今、彼は「不安は大きい」と素直に認めながらも、実戦の場に戻ることが「楽しみ」だとも言った。

「必ず、手応えを掴んできたい」

 そう自らに誓い、久々の荷造りにもおそらく胸を高鳴らせながら、彼はふたたび"ツアー"へと旅立っていく――。

◆西岡良仁が「テニス以外の大切なこと」を語るインタビュー前編>>>

◆錦織圭、復帰に向けて。軽いラケット、柔らかいボールから>>>

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