じん帯断裂から復帰する西岡良仁。
全豪オープンへ「恐怖心はない」 (3ページ目)
最初はフラストレーションがすごかったですね。理想というか、自分のなかにあったいいときのイメージとは全然違うので。試合とかで負けたら、やっぱりムカつくこともあるでしょうね。今まで負けなかった相手に負けたりしたら、イラッとしちゃうと思います。
―― そんな自分に少し安心するところもあったりしませんか? 負けず嫌いなところは失ってないなって。
西岡 そうですね......トレーナーの浜浦(幸広)さんも言ってましたね。僕が少しイライラしているのを見て、『やっぱ変わんないな、久々にこういう良仁を見た』って。
そこはやっぱ変わらないですね。根本的なところは負けず嫌いだし、僕はそこを中心にがんばってきたんで。そこは変わらないです。
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西岡がコートを離れた約9ヵ月間とは、世界の男子テニス界で若手の台頭が目立った時期でもある。
ATPツアーは数年前から未来のスターを発掘すべく、21歳以下の若手選手たちを「Next Gen(次世代)」と銘打ち、彼らを売り出すキャンペーンを行なってきた。さらに今年11月には、ミラノで21歳以下のトップ選手たちによる『Next Genツアーファイナルズ』を開催。初代王者の席には、西岡の友人でライバルでもある韓国のチョン・ヒョンが座した。
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