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じん帯断裂から復帰する西岡良仁。
全豪オープンへ「恐怖心はない」 (4ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by Getty Images

 昨年までは自身もその「次世代の担い手」として注目を集めてきた西岡は、かつての同期や、より若いライバルたちが躍進する様(さま)を、コートの外からどのような想いで見つめていたのだろう?

―― 今季は西岡さんと同期や、もっと若い選手たちの台頭も目立ちました。見ていて悔しさや焦りはありませんでしたか?

西岡 チョン・ヒョンのミラノ優勝は、純粋にすごいと思います。焦りはないですね、本当に彼がいい奴なので。僕らはコーチ同士も含めて仲いいし、大会で会ったら必ず一回は練習しますし。向こうにしても、同じアジア人がツアーにいることの安心感というか、話しやすいところもあったと思うんです。

 ツアー全体で見ても、若手、やっぱ強くなってますよね。「Next Gen」キャンペーンができて、僕も含めて若手がフィーチャーされて......。あれ、すごくよかったと思います。それまでは若手がなかなか勝てなかったのに、数人が活躍したら、またどんどん若手が出てきたので。

―― 西岡さん自身も、「Next Gen」の一員だったことはモチベーションになっていました?

西岡 ありましたね。やっぱり活躍したら、『Next Genの誰々がこれだけの結果を出した』みたいに大きく報じてもらえるじゃないですか? 僕も去年までは「日本から出てきた若手のスター選手」みたいに書いてもらえたし、他のメンバーには(ニック・)キリオスや(アレクサンダー・)ズベレフらもいた。あのなかに自分が入っていたことでモチベーションにもなったし、「こういう若手が日本にもいるんだ」と覚えてもらえたことはよかったと思います。

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