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錦織圭、マイアミOPでの「マスターズ1000」初制覇に手応え (2ページ目)

  • 神仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

「どの(MS)大会も同じですね。特別に(マイアミだけを)意識しているわけではないです。もちろん、マスターズで上位に行くことは必要というか、自分に課していることではある。自分に期待するというよりは、もう(上に)行かないといけないという感じです」

 3月下旬に行なわれるマイアミでの戦いは、ワールドテニスツアーのシーズン前半の山場のひとつで、ビッグ4をはじめとしたトップ選手は重要視して、タイトルを狙ってくる。例えば、ノバク・ジョコビッチ(1位)は、マイアミ大会で5回の優勝を誇る(07、11、12、14、15年)。また、ジョコビッチは、07年MS・マイアミ大会で初優勝した翌年にオーストラリアンオープンで初めて4大メジャーを制した。

 グランドスラム初制覇を目標とする錦織にとって、順番から言えば、まずMSで初タイトルを獲得して大きな自信をつけたいところだ。

 ブラデントンのIMGアカデミーを拠点にしている錦織にとって、同じフロリダ半島にあるマイアミは、いわばホームグランドのような大会といえる。慣れ親しんだ気候や環境も手伝って、マイアミでの錦織は12年以降、4年連続でベスト16以上に進出と安定した成績を収めており、昨年はベスト8に、14年には自己最高のベスト4を記録した。

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