錦織圭、マイアミOPでの「マスターズ1000」初制覇に手応え (3ページ目)
また、先のインディアンウェルズとマイアミの春の北米ハードコートシーズンでいい結果を残すと、同年にグランドスラムをはじめとする各大会で好成績を収めることが多い。例えば、05年と06年に両大会を制したロジャー・フェデラー(3位)は、両シーズンともにウインブルドンやUS(全米)オープンで優勝して、世界ナンバーワンを独走した。また、ジョコビッチも11、14、15年に両大会を制して、やはりいずれのシーズンも年間ナンバーワンに輝いた。顕著な例ではあるが、錦織もマイアミで良い結果を残すことができれば、今後の2016年シーズンにさらなる活躍を期待できる。
錦織はインディアンウェルズの準々決勝で敗れた後、一度ブラデントンの自分の家に帰って、体力の回復に努めた。錦織はドローが発表された翌日の時点で、ドローの詳細を見ていなかった。「直前まで見ない」という錦織は、いつも記者会見で気づかされるのだと苦笑いをした。
錦織の初戦(2回戦)は、3月26日の予定で、ルーカス・ロソル(58位、チェコ)と予選勝ち上がりのピエール=ユーグ・エルベール(107位、フランス)の勝者と対戦する。ロソルとの対戦成績は、錦織の1勝0敗で、エルベールとは初対戦となる。
さらに順当にいった場合、3回戦では第27シードのアレクサンドル・ドルゴポロフ(29位、ウクライナ)で、錦織の3勝0敗。4回戦では、第9シードのジョー=ウィルフリード・ツォンガ(10位、フランス)で、錦織の5勝2敗。準々決勝では第2シードのアンディ・マリー(2位、イギリス)で、錦織の1勝6敗。準決勝では、第5シードのラファエル・ナダル(5位、スペイン)との対戦となり、過去、錦織の1勝8敗だ。
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