ラグビー日本代表「堀江翔太の後継者」原田衛の奮闘 見せた「超速」の片鱗 (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji

【ラグビーのために趣味のゴルフもやめた】

 試合後はすぐ、リーチや原田といったリーダー8人が集まって円陣を組んだ。

「前半20分まではよかったが、前半残り20分から後半最初の20分にかけて得点が動いたので、そこを修正するのが重要だと話しました。まだ10日間しか練習していないので(超速ラグビーの出来は)1割くらい。通用する部分もあったので、エディーさんを信じてやっていくしかない」

 3年後のワールドカップへの想いを聞くと、原田は「さすがにそれはまだ......。次の試合に向けて準備したい」と気持ちを切り替えていた。好きな言葉は『継続は力なり』。趣味だったゴルフも「ラグビーにはあまりよくない」と聞くとやめたという徹底ぶりだ。リーグワンのプレーオフ期間中も、菅平で行なわれていた日本代表の強化合宿の練習をビデオで見ていたという。

「日本代表が世界トップ4に入るためには、2027年ワールドカップまでに各ポジションで3人、能力の高い選手を用意しなければならない。それは必須だ。今、そのプロセスを始めている」(ジョーンズHC)

 指揮官が話すように、原田は世界的なHOになるための階段を上り始めた。

著者プロフィール

  • 斉藤健仁

    斉藤健仁 (さいとう・けんじ)

    スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に『ラグビー『観戦力』が高まる』『世界のサッカーエンブレム完全解読ブック』など多数。

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