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ジェイミージャパン初陣の7年前は大敗 最終戦アルゼンチンに勝って敵地初のベスト8進出なるか (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • 齋藤龍太郎●撮影 photo by Saito Ryutaro

【4年前のW杯サモア戦でもレメキは圧倒的な存在感】

 しかもサモア戦の2日前、副キャプテンのSH流大が右ふくらはぎを痛めてしまった。控えだったSH齋藤直人が先発に上がり、ノンキャップのSH福田健太が控えに入るというスクランブル態勢のなか、試合を迎えることになった。

 ただ、イングランド戦から中10日、モナコで2日間のオフを取った日本は、試合序盤から落ち着いていた。イングランド戦は12-34で負けたものの、スクラムやディフェンスで優勝候補相手に手応えを掴んだのも大きかった。

「蹴るところに蹴って、勝負するところで勝負し、無理に攻めず9番・10番中心にバランスよく攻められた」(リーチ)

 9番のSH齋藤と10番のSO松田力也、そして15番を背負ったFBレメキ ロマノ ラヴァのハイパントキックが効果を発揮し、日本は試合の主導権を握ることに成功した。

 前半13分、安定したスクラムから左サイドに展開すると、レメキが力強いランからゲインしてゴール前へ。最後は齋藤のパスを受けたFLピーター・ラブスカフニが左中間にトライし、松田のゴールも決まって先制。前半32分にも再びスクラムを起点に大きく左へ展開し、最後はリーチが滑りこみながらトライを挙げてリードを広げた。

 後半7分、サモアの選手が危険なタックルで一発退場となった直後にもチャンスが訪れる。日本はモールを押し込んで姫野がトライを奪うと、後半16分にも松田がPGを決めてサモアを引き離した。

 試合終盤20分はオフロードパスをつなぐサモアの攻撃で2トライを献上するも、最終的に28-22でノーサイド。4トライ以上のボーナスポイントを得ることはできなかったが、2勝目を掴み取って決勝トーナメント進出に望みをつないだ。

 この日のPOM(プレイヤーオブザマッチ)に選ばれたのは、4年前のサモア戦に続いて再びレメキ。

「トライが取りたかったけど......常にボールを持ったら前に行けたし、キツい時でもちゃんとプレッシャーをかけることができた。プランどおり、うまく成功した! POMトロフィーは子どもにあげます!」

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