ラグビーW杯を笹崎アナと忽滑谷アナが語り合う それぞれの「エモポイント」は? (3ページ目)
──ここからはチリ戦について振り返っていただきます。日本代表の勝利につながったポイントはどこでしょう?
笹崎:挙げたらキリがないのですが、まずFW(フォワード)の選手がとてもよかったです。前半はほとんどミスもなかったですし、反則も少なく規律が守れていました。セットプレーも安定していて、とてもFW陣が頑張っていたな、という印象です。それによって、BK(バックス)陣はプレーしやすくなっていたと思うので、体格のいいチリ選手相手によく対応できていたのかなと思います。
得点に関しても、要所でトライもたくさん決まっていましたし、何より松田選手のコンバージョンキック(トライを決めた後に得られるゴールキック)がかなり効果的でした。
忽滑谷:6本中6本、100%決めるところがさすがですよね! 本番直前の強化試合ではキックの精度で苦しんでいたように見えたのでいちファンとして安心しましたし、ますます推しの気持ちが強くなりました。
笹崎:加えてロックの選手たちもすばらしかったです。これまでロックの人材難が問題視されていたんですけど、ワーナー選手とファカタヴァ選手が見事にカバーしていました。2人で3トライ(ワーナー1、ファカタヴァ2)奪ってくれて、「最高!」って思って(笑)。あとは坂手選手がジャッカル(タックルで倒れた選手からボールを奪うプレー)を2回決めたのも個人的には熱かったですね。
忽滑谷:エモポイント!!
笹崎:本当にエモかった。出場できない姫野選手に代わって、彼の代名詞であるジャッカルを決めてくれた。しかも2回も。「さすが!」って思いました(笑)。
ちなみに以前、坂手選手の取材で姫野選手についてお聞きしたら、「彼を自由に動かせるようにすることが僕たちの役目」と言っていて。前述でも話しましたが、姫野選手は背中で見せるタイプ。ベテラン勢は彼が自分のプレーに集中できるよう、つねに周りからサポートしているんです。チームとして本当に素敵な関係性だなって、つくづく思います。
坂手選手に流選手、リーチ選手に堀江選手、さらにPR(プロップ)稲垣啓太選手とCTB(センター)中村亮土選手など。彼らベテラン勢が「姫野選手に(責任が)集中しないよう、分散するように心がけている」という日本のカタチ、「Our Team」の姿が、次戦のイングランド戦でも見られたらいいなと思いますね。
この記事に関連する写真を見る
(つづく)
【プロフィール】
笹崎里菜 ささざき・りな
日本テレビアナウンサー。2015年入社。
2017年からラグビー班に所属。同社のYouTubeチャンネル「日テレスポーツ【公式】」にて公開中の「日テレ女子アナラグビー部」にも出演。現在の担当番組は「スポーツ中継(ラグビー)」、「日テレNEWS」など。
忽滑谷こころ ぬかりや・こころ
日本テレビアナウンサー。2020年入社。
学生時代はラクロスやダンスなど様々なスポーツに打ち込んだ。先日まで開催されていたFIBAバスケットボール・ワールドカップ2023も担当。現在の担当番組は「Going! Sports&News」、「news every.」など。
ラグビーワールドカップ2023
注目の第2戦‼
日本 × イングランド
9月17日(日)深夜3時45分 放送
日本テレビ系列 ほか
笹崎里菜アナ&忽滑谷こころアナインタビューカット
3 / 3