リーチ マイケルが語るセカンドキャリア「もし引退したら...」日本ラグビー協会の会長就任は「まだ先の話」 (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

「やりたいとは、あまり思っていないですね。たまに......でいいぐらいかな。だから今、山の手に行って夏合宿に参加したり、国士舘大ラグビー部の菅平合宿に行ったりするのを楽しみにしています」

── 将来は「日本ラグビー協会の会長になりたい」という話もしていました。

「それはもちろん。でも、まだ先の話ですね。いろんな経験もしないといけないですから」

── そういえば、2年ほど前に長男も生まれましたよね。

「はい。息子には『リチャード仁』と名づけました。はじめは『元』にしようと思っていたんですが、生まれてきた時に息子の顔を見て『元じゃねえな、仁だ!』と(笑)。リチャードは僕の(亡くなった)お兄ちゃんの名前なんですよ。あと、東芝ブレイブルーパス東京で一緒にプレーしたリチャード・カフイ(元オールブラックスCTB)からも名前をもらいました」

── 息子さんにはラグビーをやらせたい?

「日本にいると、まずは野球でしょ(笑)。まぁでも、ラグビーをやるんじゃないですかね。10歳の娘はテニスばっかりやっていますよ」

── 息子さんの物心がついてリーチ選手がプレーする姿を覚えているまで、現役選手でいたいのではないですか?

「それは、もちろんあります! だから......もう少しやろうかな。ほんと(コンディションが)下の下まで落ちたら考えます」

── 今回のワールドカップで、ラグビーファンにはどういうところを見てほしいですか?

「僕たちが勝ち抜く姿を一番、見てもらいたいですね。しかも、やられてからやり返すのではなく、最初から80分を通して、ジャパンがいいゲームをして勝つところを見てほしい。

 僕のプレーで見てもらいたいのは、タックルだけ、かな。タックルしまくって、そしてボール持って走る。それだけです」

── 開催されるフランスでも、観客席から「リーチ!」コールを呼ばれたい?

「2019年ワールドカップの時から、定番としてそうなりましたね。なんで始まるようになったか、わからないですが(笑)。ただ、いろんな人から『ワールドカップに応援しに行きます!』と声をかけられるので、フランスでも同じようにコールがあったらうれしいですね!」

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