リーチ マイケルが語るセカンドキャリア「もし引退したら...」日本ラグビー協会の会長就任は「まだ先の話」 (3ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

── 企業スポーツの色が濃かったトップリーグからリーグワンへと移行し、各チームが興行権を持ってプロ的に試合を運営するようになりました。海外でもプレー経験があるリーチ選手の意見として、日本ラグビーはもっとプロフェッショナルになったほうがいいと思いますか?

「う〜ん......わからないですね。(各チームが企業に)どれくらい頼っているかですが、(プロ的になって)会社のバックアップがないと潰れてしまうチームも出てくるんじゃないかな。それも難しい問題です。でも、将来的にリーグワンは世界トップレベルまでいけると思っています」

── 選手としては、まずはいいプレーをして、ファンに喜んでもらうことが大事ですよね。

「そうです! 試合の面白さをどう伝えるかは大事。エンタテインメント性をもっと増やしたい。日本のプロ野球みたいにやれば、もっとファンが見に来てくるんじゃないですかね。

 あと、なによりも大事なのは、リーグワンの開催時期です(現在は12月〜5月)。8月の暑い時期に夜から試合をやって、ファンにはビールを片手に見てもらいたいですよね。代表期間は(リーグ戦を)休み、その間にカップ戦をやって、また再スタートすればいい。スーパーラグビーにもう1回、チームを作って参加するのもいいと思います!」

── 話は変わって、選手生活を辞めたあとのセカンドキャリアについてお聞きします。以前は母校の北海道・札幌山の手高校で「先生をやりたい」と言っていました。

「この前も山の手に行ってきました。まだ(先生の資格は)取っていません。ただ、もし引退したら、まず1年間はなにもしないでおこうと思っています。

『これやります!』というのを決めず、自由に。アジアやモンゴルなど各国を巡ったり、関係者が所属している国士舘大に行ったり......。とりあえず1年間、自由にすごしてから考えて、面白いものが出てきたらやるという感じです」

── 現状では、あまりコーチをやりたいとは思わない?

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