「何もできなかった」10番での挫折...松田力也「2019年W杯の悔しさ」を晴らすためにスタンドオフのスキルを磨いてきた (5ページ目)
「チリ代表はU20日本代表で対戦して負けているので、油断できない相手ですね。イングランド代表は強力なフィジカルで昨秋に戦った時もディフェンスでプレッシャーをかけてきたので、今回も堅いラグビーをしてくると思います。SOオーウェン・ファレルとの対戦がすごく楽しみ。タックルされてターンオーバーされた思い出があるので、やり返したいですね。
サモア代表もフィジカルが強い。フィジー代表と似ているイメージなので、日本代表は堅いプレーをしないといけない。そして最後のアルゼンチン代表戦は、ベスト8進出へカギを握る試合になるかと。すごく勢いのあるチームだと思うので、勢いに乗せないようにコーチ陣のプランをしっかりと遂行することが大事だと思います。
ただ、本当に大事なことは、日本代表のスタイルを貫き通すこと。ボールをキープするのか、キックして相手にボールを渡すのか、瞬時の判断力がキーになってくると思います」
◆インタビュー後編>>「お前の勝ちでいいよ」亡き父親との約束を果たした高校時代
【profile】
松田力也(まつだ・りきや)
1994年5月3日生まれ、京都府京都市出身。伏見工業高→帝京大を経て2017年に埼玉パナソニックワイルドナイツに加入。日本代表歴は2016年6月のカナダ戦で初キャップ獲得。2019年ラグビーW杯メンバー。ポジション=SOスタンドオフ、CTBセンター、FBフルバック。身長181cm、体重92kg。
著者プロフィール
斉藤健仁 (さいとう・けんじ)
スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に『ラグビー『観戦力』が高まる』『世界のサッカーエンブレム完全解読ブック』など多数。
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