2023年ラグビーW杯で活躍必至のリーグワン外国人スター選手たち。南アフリカ代表の人気者もやってきた (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

【オールブラックス参戦は来季】

 オーストラリア代表は、海外でプレーする選手の選考規定を2022年2月に変更した。スーパーラグビーで5シーズン以上プレーするか、30キャップ以上保有している選手はオーストラリア代表に入ることが可能だという。

 ディビジョン1昨季3位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイに所属するSO(スタンドオフ)バーナード・フォーリー(33歳)は、今秋のテストマッチでオーストラリア代表の10番を背負った。2023年W杯では何人のリーグワン経験者がワラビーズに選ばれるだろうか。

 対して、2020-2021シーズンはSOボーデン・バレット(31歳)、2021-2022シーズンはFB(フルバック)ダミアン・マッケンジー(27歳)が東京サントリーサンゴリアスでプレーした現役ニュージーランド代表選手だが、今季はひとりもリーグワンに加入してない。

 ニュージーランド代表に選ばれるには、ニュージーランド協会と契約を結んで国内のクラブでプレーすることが条件なため、日本にやってくる選手はいなかったというわけだ。だが、2019年の国内最優秀選手を受賞したNo.8アーディー・サヴェア(29歳)は来季、神戸スティーラーズでプレーすることを発表している。2023年W杯の楽しみが、またひとつ増えた。

 2シーズン目を迎え、さらなるレベルアップが見込まれるリーグワン。来年のフランスW杯でプレーしそうな各国スタープレーヤーたちの活躍からも目が離せない。

【筆者プロフィール】斉藤健仁(さいとう・けんじ)
スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に「ラグビー『観戦力』が高まる」「世界のサッカーエンブレム完全解読ブック」など多数。

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