2023年ラグビーW杯で活躍必至のリーグワン外国人スター選手たち。南アフリカ代表の人気者もやってきた (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

【2019年W杯メンバーが勢揃い】

"小さな巨人"の加入によって、元日本代表SO田村優とのハーフ団がイーグルス躍進のカギとなるのは間違いない。デ・クラークは「イーグルスはエキサイティングでワクワクするラグビーをしているので、たくさんトライしたい。得意としているビッグタックルを披露し、アタック面でもしっかりゲームをスピードアップし、周りの選手にチャンスを作りたい」と意気込む。

 イーグルスには南アフリカ代表のCTB(センター)ジェシー・クリエル(28歳)も2019年から在籍している。すぐにチームに馴染むことができるだろう。

 リーグワン2連覇を狙う埼玉ワイルドナイツにも、ふたりの現役スプリングボクスが加入・復帰してきた。

 新たに加わったのは、身長205cm体重127kgの大型LO(ロック)ルード・デヤハー(29歳)。サイズを活かしたセットピースの強さはもちろん、ダイナミックな走りやタックルなどでチームを牽引するハードワーカーとして知られており、世界最高峰LOと言って間違いない。

 2015年W杯では日本代表戦を含む7試合に出場し、その年の南アフリカ最優秀選手賞を受賞。2019年W杯でもスプリングボクスの主力として活躍し、現在67キャップを数える。ワイルドナイツではスクラムやラインアウトといったセットプレーの安定に大きく貢献するだろう。

 復帰したのは、通算69キャップのCTBダミアン・デアレンデ(31歳)。2015-2016シーズンは近鉄ライナーズでプレーした経歴を持つトライゲッターだ。

 南アフリカ代表が世界選抜と対戦した時、2トライを挙げたデアレンデを見て世界選抜を率いていたワイルドナイツのロビー・ディーンズ監督が絶賛。「常に安定したすばらしいラグビーをし続けている。彼は南アフリカ代表に新しい奥行きを加えることができる」とラブコールを送り、2019年W杯終了後にワイルドナイツに加入した。

 コロナ禍でトップリーグが中断したこともあって2020年に退団したが、今シーズン再び埼玉でプレーすることになった。スペインの血を引き、セクシーなラグビー選手として人気も高い。昨季に続いてリーグワンでプレーする2022年世界「ベスト15」オーストラリア代表WTB(ウィング)マリカ・コロインベテ(30歳)とのコンビは他チームにとって大きな脅威となろう。

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