松島幸太朗、3度目のワールドカップへの覚悟。「思うようにプレーができなくなったら、すぐに代表を離れてもいい」 (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 なかでも、元チームメイトとやるのが一番面白いですね。イングランド代表にはヘッドコーチがエディー(ジョーンズ)ですし、アルゼンチン代表には(クレルモンで一緒だった)ロックのトマス・ラバニーニがいます」

---- フランスでの2年間の経験を、日本代表のチームメイトに伝えていければいいですね。

「そうですね! まぁ、普通にやれば大丈夫だと思いますが。(注意しないといけないのは)グラウンドが少し緩くてネチョネチョしているかもしれない、くらいですかね。あと、日本と何が違うかといえば、フランス人の応援とかブーイングはすごくて面白いですけど、それに慣れていることはでかいと思います」

---- 松島選手にとって3度目となるワールドカップは、どんな大会にしたいですか?

「チームの目標に関しては、やはり前回大会よりかはいい結果を出したいです。個人的には、もしかしたら最後のワールドカップになるかもしれないので、持っているものを出しきりたい気持ちはあります」

---- 「最後のワールドカップになるかもしれない」というあたりを、もう少し具体的に教えてください。

「シンプルに『次の日本代表の指揮官が誰になるのか』という問題もあると思いますし、年齢というのもあるし、(日本代表に)もっと活きのいい選手が出てくるかもしれない。逆に出てこなかったらやばい、とも思いますが(笑)。

 でも、選手としては(その次の2027年ワールドカップも)出る気持ちでいますし、パフォーマンスがよければ狙っていきたいです。どんな選手が出てくるのか、というのも楽しみですね。ただ、ちょっとパフォーマンスが落ちてきて思うようにプレーができなくなったら、すぐに代表を離れてもいいんじゃないかなとも思っています」

---- 2015年大会と2019年大会で、9試合連続して先発しています。2023年大会も全試合に出たいという気持ちですか?

「ワールドカップでは当然、全試合に出たいですが、前回大会でベスト8に進出した時は身体がやりきった状態に近かった。気持ちは「全部に出たい!」というふうになると思うので、あとはコーチ陣がどうコントロールしてくれるか、ですね。

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