松島幸太朗、3度目のワールドカップへの覚悟。「思うようにプレーができなくなったら、すぐに代表を離れてもいい」 (5ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 前回の成績を超えるには、やはり(選手)層の厚さが必要です。誰が試合に出ても同じぐらいのレベルにしないといけないですし、選手もハングリー精神を切らさず出していかないといけない」

---- 来年9月に開幕するワールドカップまで、あと1年あまり。何が一番大事でしょうか。

「今のチームには、前回大会の経験が間違いなくあります。だが、やはり選手一人ひとりの努力は欠かせない。それがチームとして合わさった時、大きな力になる。団結力が試されると思います」

---- 2014年から積み重ねてきた代表キャップも40を超えました。松島選手にとって、あらためて桜のジャージーを着てプレーする意味とは?

「桜のジャージーを着て試合に出ることは簡単ではないです。もちろん、責任も大きい。段々とジャージーの重みが増してきています。ただ、そのジャージーに袖を通すことに自信は持っていいと思うので、これからも日本代表でしっかり自分のパフォーマンスを出していきたいですね!」


【profile】
松島幸太朗(まつしま・こうたろう)
1993年2月26日生まれ、南アフリカ共和国プレトリア出身。ジンバブエ人の父と日本人の母のもとに生まれ、6歳から日本に生活の拠点を移す。桐蔭学園高時代から快速ランナーとして注目を集めるも、高校卒業後は強豪大学に進学せず、南アフリカのシャークス・アカデミーに2年間のラグビー留学。帰国後の2014年にサントリーに加入し、同年5月に代表初キャップを獲得する。その後も2015年にワラターズ、2016年にレベルズ、2020年にクレルモンと海外に渡ってプレーし、今年7月に東京サントリーサンゴリアスに復帰。ポジション=センター、ウィング、フルバック。身長178cm、体重88kg。

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