松島幸太朗、3度目のワールドカップへの覚悟。「思うようにプレーができなくなったら、すぐに代表を離れてもいい」

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

松島幸太朗インタビュー(後編)

 来年9月にフランスで開幕するラグビーワールドカップに向けて、ジェイミー・ジョセフHC率いる日本代表は強化に余念がない。今年6月〜7月には4週間にわたって全国各地でウルグアイ代表、フランス代表と親善試合を行なった。

 各チームから多くの選手が代表合宿に参加し、試合に出場して初キャップを得た選手もいた一方、松島幸太朗はメンバーに招集されなかった。日本代表をグラウンド外からどのように見ていたのか、そして自身3度目となる2023年ワールドカップについてどう考えているのか、心境を語ってくれた。

◆松島幸太朗@前編はこちら>>「なぜフランスから戻ってきたのか。決め手となったのは...」

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松島幸太朗は「段々と桜のジャージーの重みが増した」と語る松島幸太朗は「段々と桜のジャージーの重みが増した」と語るこの記事に関連する写真を見る---- ケガの影響もあったと思いますが、6月から7月の今夏の期間、松島選手は日本代表活動をお休みしました。

「フランスの1年目は日本代表も含めて年間27試合に出ましたし、2年間でけっこうな試合数に出ていました。なので、僕から『この夏は(代表活動を)休みたい』とジェイミー(ジョセフHC)に伝え、彼からも『しっかりと休んでほしい』と言われました。

(7月に国内で対戦した)フランス代表にはウィングのダミアン・プノーなどクレルモンのチームメイトが何人かいたので、もちろん出たい気持ちもありました。でも、11月に(敵地で)またフランス代表とやるチャンスもあります。夏と秋ではまったく違うメンバーになると思うので、それはそれで楽しみです」

---- 今夏に休めたことは、いいリラックスになりましたか?

「3月にケガして3カ月くらいリハビリしていたので、シーズンが終わってからほとんど何もしていませんでしたね。ラグビーから完全に離れた期間が長かったので、メンタル的にも身体的にもよかったんじゃないかな。ケガの具合はよくなっているので、そろそろオン状態にして徐々にコンディションを上げていき、試合感覚を取り戻していきたいですね」

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