松島幸太朗、3度目のワールドカップへの覚悟。「思うようにプレーができなくなったら、すぐに代表を離れてもいい」 (3ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

「日本代表として(試合数が少ないことに)不安もありますが、個人的にも周りと同じことをやっていたら成長できないので、リーグワンでしっかりパフォーマンスを高めて、違いの生み出せる選手になっていかないといけないという思いはあります」

---- コロナ禍で2020年は日本代表のテストマッチがありませんでした。強化に遅れが出ていることは否めないと感じるのですが。

「そこはもう、完全に選手次第ですね。2015年のワールドカップ前もあまり(強度の高い試合)経験がなくて、合宿でそれをカバーしました。

 しかし、今回はリーグワンの試合数がけっこうあるので、あまり合宿ができないという側面もあると思います。リーグワンのシーズン中に(どう代表の強化を)やっていくのかわからないですが、戦術を理解しないといけないので、その時間をどうやってコーチ陣と作っていくのか楽しみにしています」

---- コーチ陣はジョセフHC、トニー・ブラウンコーチのふたりが前回大会から継続しています。

「コーチ陣もワールドカップを戦ったという経験値が次に発揮されると思います。選手たちの癖もわかってきているでしょうし。前回大会よりも高いレベルを求められているので、お互いを信じてやっていきたいです」

---- 松島選手は来年のワールドカップを30歳で迎えます。日本代表でもベテランになってきました。

「あまり年齢を意識せず、まずはパフォーマンスを求められると思うので、しっかり出していきたい。ワールドカップでは誰がキャプテンになるかわかりませんが、身体を張っているキャプテンがいれば、チームはその人についていくと思います」

---- 最近までプレーしていたフランスでワールドカップとなると、やはり楽しみが多いのでは?

「嫌という気持ちは一切ないですね。ワクワクする気持ちのほうが大きいです。(勝ち進んで準決勝以上で)フランス代表と対戦できれば、僕的には一番面白いです。ただ、ワールドカップは特別な舞台なので、どことやっても特別な試合になりますし、どのチームでも楽しみたい気持ちはあります。

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