堀江翔太は代えのきかない選手。2023年W杯はトンプソン式で挑戦を (5ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji


 そんな時、日本ラグビー全体を考えて「この経験は絶対に役に立つから」と、選手を説いて回ったのが堀江だった。サンウルブズの初代キャプテンを務め、2016年秋にジョセフHCが日本代表監督に就任した際に共同キャプテンに指名したのも、堀江のキャプテンシーを考えると当然だろう。

 HOとしてのスキルや判断力の高さだけでなく、これほどのリーダーシップを併せ持つ選手は、余人をもって代えがたい。果たして今後、堀江の後継者となるのは、いったい誰か。

 坂手淳史(パナソニック/26歳)、北出卓也(サントリー/27歳)、堀越康介(サントリー/25歳)、庭井祐輔(キヤノン/28歳)......高校や大学にも将来有望なHOはいる。ただ、2023年W杯まで残り3年と考えると、それまでに堀江の経験・能力を超える選手が出てくるのは難しいかもしれない。

 2023年W杯を37歳で迎える堀江は、引き続き日本代表にコミットするかは態度を保留している。

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