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エディー・ジョーンズが語る「日本代表、W杯8強への道すじ」 (6ページ目)

  • 松瀬 学●文 text by Matsuse Manabu
  • 濱田陽守●写真 photo by Hamada Kiyoshi

――それで準決勝でニュージーランドを下し、決勝に進出したのですね。

「そうです。だから、ターゲットをどこに定めて、ピークをどこに持っていくのかはとても重要なことです。今の時期はトレーニング・ランみたいなものです。現在、チームにいるのは、スターティングメンバーになる選手の半分くらいしかいません。そのメンバーで戦うことで選手層を厚くしているのです」

――7月になれば、南半球のスーパーラグビーに挑戦している選手たちが戻ってきます。スタメン候補がたくさんいますよね。

「スーパーラグビー組が日本に戻ってきた時、“なんてこった!”と驚いてほしいのです。今いるジャパンのメンバーが、スーパーラグビー組より上の体力を備えてほしい。で、スーパーラグビー組が慌てて、その差を埋めるように努力すれば、チーム全体のレベルはアップします」

――このハードワークをしていれば、スーパーラグビー組が戻った時、“なんてこった!”と驚きそうですね。

「そう。それが必勝プランのひとつです」

※エディー・ジョーンズ
1960年、オーストラリア・タスマニア州生まれ。現役時代のポジションはフッカー。1995年初来日。翌年、東海大学ラグビー部のコーチとなり、日本代表のフォワードコーチも兼任。その後帰国し、1999年オーストラリア代表チームのコーチに就任。2001年に同代表チームのヘッドコーチに。20003年ワールドカップではチームを準優勝に導く。2007年に南アフリカ共和国代表チームのアドバイザーに就任。同年のワールドカップで、チームの優勝に貢献した。2009年にトップリーグ、サントリーのヘッドコーチとなり、好成績を挙げ、2011年12月、日本代表ヘッドコーチに就任。世界ランキング最高9位までチームを引き上げた。

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