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エディー・ジョーンズが語る「日本代表、W杯8強への道すじ」 (5ページ目)

  • 松瀬 学●文 text by Matsuse Manabu
  • 濱田陽守●写真 photo by Hamada Kiyoshi

――具体的な指示は出してあるのでしょうか。

「7月までに、タイト5(FWのフロントローとロック陣)には3kgの筋量アップを実現してほしい。バックスにはそれぞれスピードアップを指示してあります。今はかなり、体は悲鳴をあげているでしょう。それでいいんです。それ以外に体を強化する方法はありません」

――選手のケガは怖くないですか。

「ノーチョイスです。それができなければ、ワールドカップで戦うことはできないのです。でも、7月からはコンディショニングも大事になります。パシフィックネーションズ杯(7月18日~8月3日 アメリカ/カナダ)は厳しい相手と戦っていくので(※)、選手たちの体調管理を重視していきます」
※日本、アメリカ、カナダ、サモサ、トンガ、フィジーの6カ国が参加。日本はカナダ(世界ランク17位)、アメリカ(同16位)、フィジー(同12位)と対戦し、その後順位決定戦に進む

――エディーさんは以前、W杯初戦の南アフリカ戦(9月19日)にチームのコンディションのピークを持っていくと言いました。その後(スコットランド戦やサモア戦など)ではダメなのですか。

「ダメです。フィジカル、メンタルとも、9月19日です。(2003年W杯大会の)オーストラリア代表の監督の時、準決勝でピークを迎えることをターゲットにしました。だから、準々決勝の前もハードワークをやりました。選手たちは疲労がたまり、もう非難轟々(ごうごう)でした。でも準決勝の前に練習量を落として、思い切って戦ったのです」

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