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リーチ マイケルが語る。「ジャパンが目指すラグビーは精密機械」 (4ページ目)

  • 松瀬 学●文 text by Matsuse Manabu
  • 高見博樹(T&t)●写真 photo by Takami Hiroki(T&t)

――もっと休みたいでしょう?

「パターンがあるから、“サキヲヨンデ”休む」

――酒を飲んで?

「ははは。ちがう、ちがう。先を読んで休むのです。でも2、3時間のオフを見つけて、ゆっくり過ごします。1日の完全オフはないです。あっても、半日がやっとです」

――ハードなトレーニングを実践していく原動力はなんでしょうか。

「やっぱり、勝ちたいから。ワールドカップで勝ちたい。これくらいの練習やらないと、ジャパンは勝てない。それはわかっている。ヨーロッパ遠征でもグルジアに負けた。まだまだ力が足りない」


ジャパンはスキルもフィジカルもフィットネスもアップした!

――グルジア戦、マイケルはけがで欠場しました。スタンドから見ていて、どうでした?

「スクラムはやられたけど、以前ほどではなかった。スクラムは成長している。グルジア戦はこまかいミスばかりだった。ゲインはできても、最後の最後にノックオン。最後に滑ってターンオーバー。勉強になりました」

――外からジャパンの試合を見る気分は?

「初めて、外から見ました。みんな一生懸命やっていた。だれも弱気なプレーをしていない。すごくうれしかった。そういう姿を見て、負けて悔しいけど、学ぶことが多かった。ずっと勝ち続けていたら、あんまりいい方向には……。ジャパンは反省をして、もっと強くなります」

――ジャパンが成長した部分と課題は?

「成長した部分は、スキルもフィジカルもフィットネスも、です。理解力もアップした。全体的なスタンダードも上がった。足りないのは、まだ本当にしんどい時にミスをする。もう少し時間がかかる。一番きつい時に頑張れるかどうか。そのためには練習しかない。いま、ジャパン、いい練習しているから、大分よくなってきた。メンタルの部分も、前に比べたらよくなって、自信がついてきました」

――ジャパンは結束が固いですよね。トップリーグの試合でジャパンのメンバーと対戦する時はどんな気分なのですか。

「オモシロイ。ジャパンの一番のオモシロさは、いろんなカラーのチームの選手がひとつになること。(トップリーグで)ジャパンのメンバーと戦うのも楽しい。たまに殴り合ったりもしますよ(笑)」

(つづく)

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