なぜ元アマ横綱がNFLに挑戦? 花田秀虎21歳「目標は千代の富士関。もっと体をバキバキに鍛えなきゃ」 (5ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by Kyodo News

 ただ、僕が一番目標にしている選手は、千代の富士関(第58代横綱/2016年死去)なんです。昔からずっと好きで、そんなに体は大きくないのに、大きい人を振り回して倒していく姿がかっこいいです。そういうところ、ドナルドともちょっと似ているんですよね。

 だから、僕ももっと体をバキバキに鍛えなきゃいけないですし、スピードやしなやかさも手に入れなきゃいけない。まだまだ伸びしろばかりですね」

◆花田秀虎・後編につづく>>「ベンチプレスは200kg」「モチベーションは大谷翔平超え」


【profile】
花田秀虎(はなだ・ひでとら)
2001年10月30日生まれ、和歌山県和歌山市出身。小学2年時から相撲を始める。和歌山商高では1年時に全国高校選抜大会・個人戦で優勝。2年・3年時には世界ジュニア選手権の無差別級で2連覇を果たす。日体大に進学後の2020年、全日本相撲選手権で優勝して「アマチュア横綱」となる。大学1年での優勝は1984年の久嶋啓太(元・久島海)以来36年ぶりふたり目。現在、日体大を休学してアメフトNFL選手を目指している。185cm、130kg。

著者プロフィール

  • 永塚和志

    永塚和志 (ながつか・かずし)

    スポーツライター。前英字紙ジャパンタイムズスポーツ記者。Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、2006年世界選手権、2019W杯等国際大会、また米NCAAトーナメントも取材。他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験もある。著書に「''近代フットボールの父'' チャック・ミルズが紡いだ糸」(ベースボール・マガジン社)があり、東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社)等の取材構成にも関わっている。

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